【1回】1997夏県大会決勝(鹿児島実vs鹿児島玉龍)

【1回】1997年夏県大会決勝(鹿児島実vs鹿児島玉龍)


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1回表(鹿児島実)

南国の強い日差しが照り付ける中、強い風が向きを変えながら吹きます。鴨池市民球場です。

第79回全国高校野球鹿児島大会は今日は決勝戦を迎えています。鹿児島実業対玉龍、鹿児島玉龍高校の対戦です。

この放送ですが、解説は鹿児島商業OBで鹿児島鉄道管理局、電電関東で捕手を勤めました松田徹郎さん、そして実況は荒井匡がお伝えします。

尚この放送ですが、一塁側、三塁側にリポーターが出ています。随時リポーターからリポートを入れて頂きます。

 

先攻は鹿児島実業です。

ツーアウトからランナーが出ました。三番の本村が内野安打を誘いましてランナーに出ています。

3番本村敏幸 サード内野安打(二死一塁)

それではスターティングオーダーです。

後攻めこちらは玉龍高校です。左バッターが1番、3番、4番、キャプテンは3番の新保、そして2年生の木村、田村が5番、6番です。


そして、先攻の鹿児島実業。高打率を誇ります吉村、そして和田、本村と続きます。キャプテン岩切が8番。ピッチャーラストバッターが9番杉内です。

バッターは久保。ランナーは一塁です。

しきりにファーストランナーを気にします。ピッチャー。マウンドは先発の船川です。三連投の船川。昨日は110球を投げています。

左近充真正面。打ち取りました。この回、ツーアウトからランナーが出ましたが、1回の表鹿児島実業は無得点です。

 

4番久保裕二 セカンドゴロ(チェンジ)

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1回裏(鹿児島玉龍)

それでは、これから守ります鹿児島実業の守備紹介を致しましょう。

マウンドは杉内、2年生。左投げオーバーハンドのピッチャーです。

キャッチャー吉永。ファーストは久保です。セカンドはキャプテンの岩切。サード2年生貞。ショートは本村。外野レフトからです。和田。そして吉村。そして新屋の守りです。

これから一回の裏、鹿児島玉龍高校の攻撃。マウンドは杉内、2年生ピッチャー。上背は174センチ。ストレート、そしてカーブ、縦のカーブなどを織り交ぜての投球。昨日は11回を投げまして180球以上投げているこのピッチャーです。

松田さん、まあ180球と言いますとかなりの投球数ですが今日はそのスタミナがですね、かなりそのポイントになってくると思いますよね。」

 

松田「そうですよね、あの昨日杉内君もですね、延長11回、かなり投げましたよね。疲れはあると思うんですがね、まあ今日あと決勝戦だけですからね、頑張ってもらいたいですね。

まあ、監督曰くですね、その今日の杉内の疲れはどうですかと話しを聞きましたら、やや肩に力は肩の張りがある感じはあるんだが気持ちの方はかなり上り調子だと。


松田「その通りですね、あの、まあ杉内君もですね、あの緊張感がありますからね。疲れそのものはあまり感じないと思うんですよね。」


まあこのピッチャーですね、かなりストレートのインコースの球が有効ですよね。


松田「そうですね、インコースにストレートが速いし、そして落差のあるカーブを持ち球としてですね、よく投げてますよね。」


さあ、2年生ピッチャー杉内が踏ん張っている鹿児島実業の守り。一回の裏、鹿児島玉龍高校の攻撃です。

1番、泊からです。レフトの泊。今大会ですが、4割5分と高打率。出塁率の高いバッターです。

本当にあの決め打ちができるですね、器用なバッターですよね。


松田「そうですね、足も速いしですね」


さあ、その第一球を見ましょう。カーブからです。ライト詰まっています。新屋が追っていく。右中間掴みました。

初級から打ってきました。

1番泊義郎 ライトフライ(1アウト)

二番の左近充です。このバッターも14打数7安打と5割のバッターです。

初級、バッター、ピッチャーを牽制しましてバントの構えを見せました。

カーブがすっぽ抜けた。一昨日はその休みがありましたが昨日は180球以上投げている杉内。セーフティバントなど小技が効く左近充です。

マウンドの杉内としますとこの鹿児島玉龍の爆発打線、この上位打線を封じ込めるのが一つの課題ですよね。


松田「そうですね、あの3番新保くん、そして4番の川田くんの前にランナーを出さないことですね」


また、この1番2番がよく当たってますからね。

ショートバウンド。

サードの貞が掴んで、久保に送って、落とした、落としています。記録はエラー。

2番左近充勝央 サードエラー(1アウト1塁)

まあ、エラーを誘うような左近充の当たり。ランナーの左近充足が速いですからね。


松田「足が速いですよね。玉龍のバッターはですね速いですよね、全員。」


まあ、そういうこともありましてエラーを誘いました。左近充。さあ1アウトからランナー一塁でこの人、新保。キャプテンの新保です。

この大会19打数9安打。4割7分4厘の高打率。ホームランも打っています。

今度はカーブが決まりました。先ほどまでは左近充に決まっていませんでした。そのカーブが今度は決まっています。しかしやや甘め。

まあこの三番新保ということで外野手もかなり深めの守備ですよね。


松田「そうですよね、まあ長打を打たれないように深く守ってますよね」


これはすっぽ抜け。まだちょっと早い段階からなんですが、今日の杉内を見てみまして印象はどうですか?


松田「そうですね、あの今のところですねストライクボールがはっきりしてますよね」


得意のそのカーブがなかなか決まりません。まあ昨日180球以上投げてますと、手の握力ってのはなかなか難しいでしょうね。


松田「そうですよね」


カーブを打ってきました。岩切捕ってフォースアウト。

カーブを打ってきました。バッターの新保。

4番新保大輔 セカンドゴロ(二死一塁)

ツーアウトランナー一塁ですが、このバッターも怖い川田。4番バッター。

ここのところ調子を上げてきてますよね、このバッターがね。

 

松田「そうですね、あの後半になって打ち出したですね」

 

その川田が出ています。初級は直球から。なかなかその速いストレートがアウトコース。

 

松田「この新保くんも足が速いですからね。やはりあのスチール警戒したほうがいいと思いますね。」

 

今大会、その新保ですが2つの盗塁を決めています。そしてバッターは川田。スチール、それともエンドランなどを掛けてくるか。

まあ、ツーアウトですからね、ここは。

こちらは三塁側、玉龍高校の応援席。沢山今日は入っています。殆ど満席で動けない状態です。

さあ、俊足の新保が一塁ランナー。すっぽ抜け。

 

松田「まあ今のところややカーブがキレが悪いですね。」

 

全部ややすっぽ抜けた感じがしますよね。

まあ本来ですとコントロールの良いピッチャーですよね。杉内は。

 

松田「そうです」

 

今日は決め球のカーブがすっぽ抜けています。序盤1回の裏、鹿児島玉龍高校の攻撃。ここは一回間を置きます。

ファーストランナーは俊足新保。

神園監督が指示を送ります。この監督もですね、26年前、同じ玉龍対鹿児島実業戦で勝って甲子園に出場してるんですよね。

 

松田「学生のときに監督これ甲子園に行ったんですよね」

ファーストランナースタートをきりました。エンドラン。失敗。さあツースリー。ここはファーストランナーは自動的にスタートを切ってきます。まあ、それだけに怖いですよね。

 

松田「そうです、ボールは投げられないしですね。」

 

一二塁間抜けるか。岩切抜けた。ランナーは三塁へ。ツーアウトランナー三塁一塁。きっちりと一二塁間。岩切の右を抜ける上手い当たりを見せました。

4番 川田勝 ライト前ヒット(ツーアウト一塁三塁)

さあ、今のプレーです。カーブですね。やや甘めの球でしたよね。


松田「はい、あのバッターとしては先っぽにちょっと当たったんですがね、力がありますからね」


さあ、先取点のチャンス。一回の裏、鹿児島玉龍高校の攻撃。バッターは5番のファーストの木村です。

さあランナーは三塁と一塁。先取点のチャンスです。1回の裏の攻撃、鹿児島玉龍。

初級カーブ。三塁ランナーは新保。ファーストランナーは川田。バッターは木村。二年生のバッターです。

この大会3割1分3厘。1球間合いを置きまして牽制球をファーストに送ります。

直球。これはいいところ。ストレートの感じはいいですね。


松田「そうですね、今の高さだったらいいですね」


コントロール、いいそのピッチャーの杉内。2年生。インコースこれは外れています。さあワンツーとなりました。ランナーは三塁と一塁。

一回の裏、玉龍高校が先取点のチャンスを掴んでいます。一塁に牽制球を送ります。

ここは間合い慎重に。ピッチャー杉内。これは決まりました。ここは1球見送ってきたバッター。さあ次の球がこれちょっと勝負になりますね。


松田「そうですよね、まあ落差のあるカーブですね、これをインコースに決めてほしいですね。」


さあそのカーブが来るか、決まるか、もう一回牽制球を送ります。さあツーツー。もう一回牽制球。しきりにファーストランナーを制します。

牽制球を送ります。ファーストランナーは川田。

ファーストランナースタートを切りました。ピッチャーゴロ。飛びついて捕って、落ち着いてファーストへ。久保、捕ってアウト。スリーアウト。この回ランナー三塁一塁となりましたがここは杉内が打ちとっています。

5番木村智明 ファーストゴロ(チェンジ)

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