【3回】1997夏県大会決勝(鹿児島実vs鹿児島玉龍)

【3回】1997年夏県大会決勝(鹿児島実vs鹿児島玉龍)


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3回表(鹿児島実)

それではこれから攻撃の鹿児島実業高校の戦績をご紹介致しましょう。

鹿児島実業です、二回戦からです、初戦は加治木工業戦は18-3、18安打の猛攻で18-3と7回コールド。

三回戦は出水商業高校、こちらも7回コールド、4回戦は加治木高校戦、加治木のエース瀬尾を攻めまして、こまめに点を入れまして、6-0で下しています。鶴丸戦は、まあ杉内が鶴丸打線を三安打に抑えて7-0で勝っています。そして昨日樟南戦は11回の攻防。2-1で制しています。


松田「そうですね、昨日の準決勝ですね、樟南戦、まあお互い両投手とも頑張りましたよね。」


3時間20分以上の熱戦となった訳ですよね。バッターは貞から。

高め、決まっています。この貞ですが、第一打席はセンター前ヒットを打っています。さあ二点差、追いついた訳ですが、この玉龍高校の船川ですが、まあこの辺が大事なとこですよね。


松田「そうです、ここで船川君がですね、普通のリズムの取り返しを早くして、自分のリズムで投げるということでしょうね」


カーブ。高めに決まっています。スライダーちょこんと合わせた。詰まっています。ライト前ヒット。

5番貞優樹 ライト前ヒット(無死一塁)

先頭バッターが出ました、鹿児島実業高校7本目のヒット。今のプレーです。今のバッティングは上手かったですね。


松田「今のもスライダーなんですよね」


スライダーアウトコースの球、引っ張らず合わせて、ちょこんとするバッティング。

さあバッターは新屋。初級バント。ピッチャーが取ります。左近充に送ってアウト。

6番のライトの新屋が右バッターボックス。内野手はサードがやや前進。初級バント。木村が捕って左近充へ。

6番新屋勝利 投手送りバント(一死二塁)

送りバント成功、ワンナウトランナー二塁。初級からバントをしてきました。新屋。

この新屋ですがね、打率も高いんですよ。昨日まで6割2分5厘。

 

松田「そうですよね」

 

そのバッターがバントもしっかりできるというのがいいですよね。

 

松田「そうです、今日はまあ二回とも送りバンドを成功させてますからね。」

 

そしてバッターは吉永。先ほどこの吉永がタイムリーヒットを打ちまして得点を入れています。 

さあこの吉永が先取点の打点を稼ぐ吉永。

ランナーは二塁。スライダー。先ほどのその貞のバッティングを見ていますと、そのスライダーに対する対策というのが鹿児島実業の方に出てきたんじゃないですかね。

 

松田「まあやはりあの鹿実打線もインコースを捨ててアウトコースを狙ってきてますよね」

 

ストレート。今その解説の松田さんの仰ったアウトコースの球を打ってきました。

さあランナーは二塁。

三回の表鹿児島実業が追加点のチャンス。引き離すチャンスです。直球、一球外した。やや肩に力が入っていたか、キャッチャーの田村が両肩に手を添えました。外野手は深めの守備。まあ先ほどのツーベースヒットを見てますからね、まあ外野手が深めなんでしょうね。


松田「まあ非常にまたグランドは風が強いですからね」


まあ今日の対戦なんですが、強い風を味方にするか敵にするかこれは一つのポイントになりませんか。


松田「そうですね、まあ一応あのフライは判断力なんですけれども周りの人がですね、あの声かけて、プレーさすということで必要ですよね」


ショート真正面。ランナーとクロスした、ワンナウト。セーフ。記録はエラー。ランナーは三塁です。

7番吉永龍郎 ショートゴロエラー(一死一三塁)

さらにチャンスを広げています。ショートのエラーが記録されています。ショートの送球エラー。

そしてキャプテンの岩切が右バッターボックス。第一打席はライト前ヒット。

まあ甲子園経験してますからねこの岩切も。

こういった大きな舞台に強いですよね。

 

松田「強いですよね、経験してますからね」

 

昨日の決勝点もこの人。三遊間抜けました。三塁ランナーゆっくりホームイン。

岩切が打ってきました。

8番岩切信哉 レフト前タイムリーヒット 5-2(一死一二塁)

初級を打って5-2、三点差。さあ今のプレーです。

インコースの球でしたね、入ってくるとこでしたね。

 

松田「まあしかしあの鹿実打線の岩切君もですね、積極性があっていいですよね。」

 

初球から打ってきました、三遊間を抜ける当たり。さあここでエースナンバーのピッチャー船川が変わるみたいですね。

さあ、マウンドに背番号10を付けました、先ほどまで投球練習を行っていた小島がマウンドに向かいます。

さあここで神園監督が動いてきました。

そして、ピッチャーマウンドに上がっていたその船川がレフトに向かいます。

ということは、

 

松田「泊君がどこか動きますね」

 

マウンドは小島に代わります。さあ、ピッチャーが変わりました。小島。

玉龍:投手交代:小島幹弘

この小島ですが、大口戦で、7回の裏からリリーフしまして1イニング投げています。

小島。小島がマウンド。二人目。

内野手が変わりますが後ほど、ご紹介しましょう。マウンドは小島。

この小島ですがね、あの春の大会、決勝戦なんですがこの小島が踏ん張ったんですよね。

 

松田「そうですねあの春はですねあの樟南と戦ってるんですよね。」

 

船川が怪我をしまして、決勝戦は小島が投げた訳ですが、

 

松田「よく投げましたよね」

 

コントロールが良かったんですよね、あの縦のカーブが決まりまして。

さあ尚もランナー二塁一塁で、追加点のチャンス。直球から。やや肩に力が入ったかショートバウンド。

さあカーブが外れています。お得意のカーブ。まあこういうところでリリーフするというのは難しいですよね。

 

松田「そうですよね。大事な場面ですよね。二点取った後、一点取られましたからね」

 

ただあのエースの船川を降ろして小島を出すということはそれなりのことはあるわけですよね。

詰まった。自らベースを踏みます。ランナーはそれぞれ進塁、三塁二塁。

9番杉内俊哉 ファーストゴロ(二死二三塁)

バッターは吉村が右バッターボックスです。

今タイムです。マウンドは小島、そしてサードが代わりました。川田がサードに代わっています。センターから、センターに入っていた川田が今サードを守っています。そしてマウンドにいましたピッチャーの船川がレフト。そしてレフトの泊が今センターに入っています。

8番ピッチャー小島。こういう形になっているわけですね。

松田「さあここは小島君がですね、抑えてもらいたいですね」

 

さあまずバッターは吉村。カーブ高め。ちょっと高めの球が多いんじゃないですかね。

まあ先ほどこのバッターのですね、吉村ですがね、ツーベースヒット、これはタイムリーになっている訳ですからピッチャー怖いですよね。

 

松田「そうですよね、当たってますし。またファーストが空いているんですよね」

 

今ボールカウントワンツーですが、この辺はどうしてくるか。引っ張った。サードライナー。抜けています。サードの左抜けました。

 

三塁ランナーホームイン、セカンドランナーもホームイン。

1番吉村光広 レフト2点タイムリー二塁打 7-2(二死二塁)

打ったバッターは二塁。二点追加得点は7-2。5点差に開いています。

吉村、今日当たっています。そのシーン。アウトコースの球、サードの左を抜けました。打球が速かったですね。


松田「速いですよね、まあ特に鹿実打線のね、打球って速いんですよね。まあしかし今のは勿体なかったですよね。まあしかし吉村君も良く打ちましたよね」


カーブで打ち取っています、さあツーナッシング追い込んだ。ピッチャーの小島。ヒットそのタイムリーは打たれましたが、力の入ったカーブ。尚、玉龍高校の守りがまた変わりました。セカンドの左近充がサード、そしてサードの川田がセカンドに入っています。

さあツーナッシング追い込んで一球外します。まあ先ほどのカーブなんですけどね、ああいう球を投げているとなかなか鹿実でも打てませんよね。


松田「そうですよね」


カーブ一二塁間どうだ、セカンド変わった川田が弾いています。セカンドランナーがサードを回ってホームイン。

さらに一点追加、得点は8-2。

2番和田龍一郎 セカンドエラー 8-2(二死一塁)

松田「まあしかし川田君も可哀想ですね、代わったところに打球が飛んでいきますからね」


しかしまたこれも打球が速いんですよ。


この回3回の表に鹿児島実業が4点を入れて、8-2、6点差に広げています。

そして、バッターは3番バッター本村。

今日は二打数二安打、タイムリーヒット一本当たっているバッターです。

玉龍高校のマウンドは今二人目の小島が投げていますが、三塁側ダグアウトの横では背番号13を付けている油田が投球練習を行っております。

ピッチャーゴロ、これは上手く打ち取った小島。ファースト木村に送ってアウト。スリーアウト。

しかしこの回3回の表鹿児島実業はタイムリーヒット3本によりまして4点を入れて得点は8-2、鹿児島実業が6点のリードになっています。

3番本村敏幸 ピッチャーゴロ(チェンジ)

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3回裏(鹿児島玉龍)

さあこれから玉龍高校、鹿児島玉龍高校の攻撃です。指示を送りますのはこちら神園知幸監督43歳。玉龍高校OBです。

コーチとして4年間勤めまして、監督就任は今年の春から。モットーはですね、明るく元気で、そして選手たちには強気でいけというのがですね、監督のモットーということです。

 

松田「ああ、そうですか」

まあ、今回ですね、試合では5点を取って、3点で抑えたいというのが大会の目標だったということです。

まあ、先ほどもお伝えしましたが26年前、この鹿児島玉龍高校が優勝しまして甲子園出場の時はこの監督がですね、一番ショートということだったんですね。


松田「ああ、ショートですか、はあはあ」


さあ、その監督の指示を仰いて、この回は3番バッターの新保から。

大会屈指のバッターが左バッターボックスに向かっています。

得点は6点差、まあ6点差ありますと、ピッチャーの杉内ですがね、余裕をもってピッチングできていくんじゃないですかね、今度は。

 

松田「そのとおりですね、今度はですね、三振取るより打たせて取る、いうような気持ちが楽になるんですよね」

バッターは新保、大会屈指のスラッガーということで外野は深めの守備。まあ対戦チームによってはですね、この新保に対してですね、新保シフトっていうのがありまして、センターライトレフトがそれぞれ右寄りなんですよ。

 

松田「そうですね、まあとにかくこの新保君は力がありますからね、自分で打とう打とうと待ち構えているんですが、ボールに手を出すんですよ」

 

ここは決まっています。

 

三塁側リポーター「三塁側です。太鼓とメガホンだけの応援が続いています。吹奏楽はコンクールの為にまだ来ていません。コンクールが終わり次第駆けつけるということです。それまでは応援団の太鼓と野球部員の掛け声が中心となって応援続きます。玉龍の座席、応援スタンドからお伝えしました。」

3番新保大輔 セカンドゴロ (一死)

4番川田勝 ショートゴロ (二死)

さあ川田、新保は倒れました。カーブ。ショートの本村が捌いてワンステップ。アウト。ショートの本村が落ち着いて捌きました。

さあツーアウト、玉龍高校、鹿児島玉龍高校、3回の裏の攻撃、6点差を追います。

バッターは二年生の5番のファーストの木村。

膝元直球。なかなか際どいところにコントロール良く、決めてきます、杉内。

今度はカーブ。この辺の配球も憎々しいですね。

 

松田「そうですよね、非常にあのキレが良くなりましたよね」

 

今度はカーブで1球外します。初級はインコースのストレート。そして2球目はカーブインコースでツーナッシングと追い込んで、アウトコースのカーブで1球遊んでツーエンドワン。

直球、見逃しの三振、スリーアウト。

5番木村智明 見逃し三振(チェンジ)

3回の裏、鹿児島玉龍は三者凡退無得点。3回の裏終わって得点は8-2。

鹿児島実業高校6点のリードです。

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